毒親から逃げるにはどうしたら良いの?(毒親育ちQ&A)
ネットを見ていると、過干渉な親から距離を取れずに困っている人が沢山いるんだな~と感じます。
そこで、私の経験を活かし、「毒親から逃げるにはどうしたら良いのか」をQ &A形式でまとめてみました。
※「毒親」という言葉は曖昧に使われていてあまり好きではないのですが、分かりやすさ重視で記事タイトルに使いました。
この記事では、「過干渉な親」くらいの意味で使っています。
- ■前提:私の経歴
- <精神的な自立編>
- 【質問】親が毒親なのかどうか確信が持てません(親はまともで、私の方が悪いのかも)
- 【質問】育ててくれた親と距離を取ること(親離れすること)に対して罪悪感があります。
- 【質問】私が親離れしたら、親が死んでしまう(もしくは怒る)
- 【質問】私は病気だから、親から離れて一人で生きることなんて出来ない
- 【質問】親の面倒を一生見ることを約束してしまったのですが
- 【質問】今からでも優しい親に変わってほしい
- 【質問】親に「貴方のこの言動が嫌だった」と伝えたい(”対決”したい)
- 【質問】親を許せない。親を殺したい。
- 【質問】将来子供が産まれた時、自分も毒親になってしまうのでは?
- 【質問】毒親育ちは色々と劣っているので、仕事や人間関係が上手くいかないのでは?
- <物理的な自立編>
- 【質問】親と距離を取るにはどうしたら良いですか?(学生の場合)
- 【質問】親と距離を取るにはどうしたら良いですか?(成人済の場合)
- 【質問】一人暮らしを始めたのに、親が頻繁に連絡をしてきます
- 【質問】友人や職場の人等に、家族仲について聞かれたらどうすれば良い?
- 【質問】結婚相手やその家族には、家族仲についてどう説明すれば良い?
- 【質問】結婚や出産の報告をしないのは流石に親不孝?
- 【質問】結婚式に親を呼べないのが恥ずかしい
- 【質問】子育てをする時、自分の親に頼れないと不便?
- 【質問】子供には親を扶養する法的義務があるのでは?
- 【質問】親の葬式には出た方がいい?
■前提:私の経歴
就職先や結婚について、過干渉な親と意見が合わず、連絡を断ちました。
それから8年が経ちますが、今も妻子と楽しく暮らしています。
<精神的な自立編>
【質問】親が毒親なのかどうか確信が持てません(親はまともで、私の方が悪いのかも)
【回答】誰が悪いのかという問題には答えがなく、意味もないことを知りましょう。
親との問題で悩む子供は、まず「自分はひどく傷ついてはいるけれど、親が悪いのではなく、自分が悪いのではないか」というところに悩む人が多いようです。罪悪感に苦しんでいるのでしょうね。心中お察しします。
しかし、「親子のどちらが悪いのか」というのはそう簡単に答えの出る問題ではありません。親子関係というのは長年の積み重ねであり、複雑なものだからです。「凄く酷いことをされたけれど、凄く優しくされたこともある」といった場合がほとんどであり、「〇〇したら毒親だ」「△△なら子供が悪い」みたいなシンプルなルールで線引きできる極端な例は少ないと言えます。
更にややこしいことに、何年も前のことというのは親も子供も記憶が曖昧なものです。酷く傷つけられた経験に対して、「私はそんなことしていません」「ちょっとした冗談で言っただけでしょ」と言われてしまったら、反論は難しいでしょう。しかも当事者が親子しか居ませんから、それらひとつひとつの事実関係を明確化することなんて到底無理です。
だから実際問題、「親子のどちらが悪いのか」をはっきりさせることは殆どの場合、困難です。この問題について考えることは不毛と言えます。
もっと大きい話をすれば、そもそも善悪(倫理)の定義は曖昧なものです。哲学者においても善悪の統一的な見解は出ていません。要するに、「何をすれば悪人なのか」というののは、素人(貴方や貴方の親)が簡単に断定できるような問題ではないのです。
「お前が悪いんだ!」と断言してくる親も居るでしょうが、上記の事を踏まえれば、親の主張をそう深刻に捉えることはないと言えるでしょう。
そして、後で詳しく書きますが、親が悪かろうが子供が悪かろうが、子供は親から離れて暮らす権利があるのです。
※それでも、「いや、理屈の上ではそうかもしれないけど、うち我が家のケースはやっぱり私が悪いに違いない」と感じる人も居るでしょう。それはつまり、親や社会に教え込まれたことが内面化しているのです。
一度身に付いた倫理観に疑いを目を向けるのは難しいことですが、不可能ではありません。理屈で考える経験を繰り返すことで、少しづつ改善されるものと思います。認知のゆがみ(自動思考)がひどい場合には、メンタルケアなど専門家による適切な治療をおすすめします。
【質問】育ててくれた親と距離を取ること(親離れすること)に対して罪悪感があります。
【回答】親と距離を置きたいという感情は人間として自然なものです。それに対する罪悪感は、親や社会に植え付けられたものです。
まず一般的に、どんな親であろうと、子供にとって親というのは疎ましいものです。これはつまり、人間とは、自分の力で生きてこそ幸福を感じる生き物だからです。自分で住む場所を選び、自分で仕事を選び、自分がしたいことをして選ぶ……この自己決定感に人は喜びを感じるのです。
これは人として当然のことなので、この感情に罪悪感に覚えることはナンセンスと言えます。
それなのに、親離れに罪悪感を覚えるのは何故か? 親や社会に「親を敬いなさい」「親の面倒を見なさい」と教え込まれてきたからでしょう。
親が子供に「親を敬いなさい」というのは、単に自分の面倒を見てもらいたいからです。口では「散々苦労して産み育てたのだから」「学費を出してあげたのだから」とか色々言うかもしれませんが、だからと言って子供の居住の自由を奪う権利はありません。本音を言えば、親はただ自分が捨てられるのが怖いだけです。
ただ、「親を敬いなさい」という思想は、貴方の親だけでなく、日本全体にかなり広く浸透しています。
(とはいえ、最近はかなり弱まってきているとも感じますが)
この「親を敬いなさい」という思想が何処から来たのかについては諸説あります。
日本においては、儒教(中国に古来から伝わる思想)の影響が今も残っているのだという節が主流のようです。一方、キリスト教にも親を敬うべきとの思想があるようで、つまりこの思想のルーツは世界中にいくつか点在しているようです。
私の推測ですが、こうした「親を敬いなさい」思想は、国家が統治をする上で便利だから、色々な国で啓蒙されているのではないでしょうか。年老いた親や病に伏した親の世話を、家庭内の問題として子孫に任せてしまえば、国家としては楽ですからね。
まあはっきりした事は分かりませんが、様々な宗教的な下地や、時の為政者たちの思惑によって、「親を敬いなさい」という風潮が広まっているのでしょう。つまり、「親を敬いなさい」というのは別に人類の真理とかそういう訳ではないということです。
だから、「親と距離を置きたい」という感情に蓋をする必要はありません。
「それでもはやり罪悪感を覚える」という場合は、繰り返しになりますが、感情ではなく理屈で考える経験を繰り返すことで、少しづつ改善を期待すべきだと思います。認知のゆがみ(自動思考)がひどい場合には、メンタルケアなど適切な治療をおすすめします。
【質問】私が親離れしたら、親が死んでしまう(もしくは怒る)
【回答】あなたには親を幸せにする義務はなく、自分を幸せにする義務があることを知りましょう。
親が精神的に(または経済的に)不安定だから嫌でも同居しなきゃいけない、と思い込んでいる人も多いようです。DV夫の妻みたいですね。
ただ実際には、貴方が居なくても親御さんは死んだりしないでしょう。
だって貴方の親御さんは、今の歳まで何とか生き抜いてきたんでしょう?
自分で仕事をしていたのか、伴侶や親族に依存してきたのかはそれぞれでしょうが、何にせよ今まで何かしらの方法で生きてきた。結構強い人なんですよ。それなら、貴方が居なくなっても、また別の誰かを見つけるなどして何とか生きていけますよ。
とはいえ確かに、貴方が離れることで、(生きてはいけるとしても)親御さんの暮らしぶりは悪い方向に変わる可能性はあります。
しかしそれは本人の問題であって、貴方の問題(責任)ではありません。親御さんは、自分で責任をとって自分の人生を生きなければならないのです。「お前のせいで暮らしが悪くなった」と怒られるかもしれませんが、それは的外れの批判です。だから、子供の貴方が罪悪感を覚える必要はありません。むしろ貴方には、自分の人生をより良いものにする責任があります。そのことを自覚してください。
【質問】私は病気だから、親から離れて一人で生きることなんて出来ない
【回答】一人暮らしより、親とともに暮らす方がむしろリスキーであることを知りましょう。
先程の質問とは逆に、子供である自分の方が、病気や性格的問題のため劣っており、一人暮らしなんて出来ない……と思い込んでいる人も多いようです。DV夫の妻みたいですね。
まず、病気や性格的問題によって自己肯定感が下がっている現状について、とてもお辛いことかと思います。自己嫌悪ほど辛いものはありませんよね。心中お察しします。
「こんなに辛い状況なのだから、引越しや転職などをして環境が変わることに耐えられない」と一人暮らしに尻込みしてしまう気持ちも分かります。
しかし、では現状維持が安全なのかというと、そんなことは全くないと思います。
だって、この記事を読んでいる時点で、貴方は親御さんに何かネガティブな感情を抱いているんですよね? そしてそれが自然に解決する見込みもないはずです。そうした状況を継続することは、貴方の精神衛生上、大きなリスクであることを認識すべきです。
もっと言えば、これから親が高齢化していって、更年期障害が起きたり、自宅介護や入院費が必要になったとき、その対応を求められるのは、多くの場合、同居人です。つまり貴方の負担は高まっていくわけです。
そう考えると、「私は病気だから実家を離れられない」などと躊躇している時間はないのではないですか。
私は貴方の病気等の深刻度は分かりません。それでも、軽作業の日雇いバイトが出来るくらいの肉体があるのなら、手銭を持って一人暮らしすることをお勧めします。
レオパレスやシェアハウスなどを安いところを探せば、そんなにお金はかかりませんよ。人生経験のつもりで、軽い気持ちで一人暮らしを始めてみたらいかがですか。意外と一人暮らしが性に合って、病状が落ち着くかもしれませんよ。
※一人暮らしを始める際の親への対応等については、後述します。
【質問】親の面倒を一生見ることを約束してしまったのですが
【回答】個人間の約束は、人生をかけて守るようなものではありません。特に、不平等な条件での約束は守る必要が無いことを知りましょう。
話の流れで、親に対して「両親の面倒をみる」とか「実家から出ない」とか「実家を継ぐ」といった約束をしてしまった……というケースもあります。大学に行かせてもらう条件として、実家で親の介護をする約束をしてしまった、という話を訊いたこともあります。
法的にはもちろん、そんな約束を守る必要はありません。心配なのは法的解釈ではなく、約束を反故にすることへの罪悪感ですよね。
まず一般的に言って、個人間の約束は、誠意をもって説明すれば守らなくても許してもらえます。
例えば「〇歳になったら結婚しよう」とか「一緒に〇〇に移住しよう」といった約束をした後、結婚や移住が嫌になったらどうしますか? 「約束したのだから」といって嫌々結婚や移住をしますか? 普通は、「ごめん、気が変わった」と謝りますよね。そして謝られた方は、そりゃ一度は怒るかもしれませんが、最後には「気が変わったなら仕方ないな」と折れるんじゃないでしょうか。
これが一般的な個人の約束というものです。もちろん金銭の貸し借りなど法的に意味のある約束(契約)は別ですが、それ以外の約束というのは、約束をする時点で「絶対ではない」ということが暗黙のルールとなっているのが普通なのです。
だから、例え約束をしたとしても、貴方が嫌々親と同居する必要はないのです。罪悪感を覚えるのであれば、「気が変わって、一人暮らしをしたくなった。申し訳ないとは思っている」ということを、口頭かLINEか何かで伝えれば良いでしょう。それで終わりです。親は、激怒したり、何か言ってくるかもしれませんが、別に気にする必要はありません。元々、そんなに怒られる筋合いはないのです。
もう一つ。そもそも約束というものは、親子関係のような不平等な条件ででは成り立たないことを知って下さい。
子供と親は不平等です。子供は、実質的に全ての権利を親に握られています(食事、進学、衣服、習い事、金銭……などなど)。だから、子供が親に約束を迫られたとき、子供には実質的に拒否権はないのです。だって「両親の面倒をみたくない」と言った場合、食事抜きにされたり、学校を辞めさせられたりする可能性があるんですから。
だから、未成年の内に親とした約束というのは、約束の中でも特に軽いもの(守る必要のないもの)ということを覚えておいてください。
【質問】今からでも優しい親に変わってほしい
【回答】親が変わってくれる可能性は低い。それよりも他に楽しいことを探していきましょう。
親と距離を取るのではなく、親に優しい性格に変わってもらい、良好な親子関係を築きたい……という悩み。これも自然な感情だと思います。人間誰しも、良好な関係のほうが心地いいですから。
しかし残念なことに、親がこれから変わってくれる可能性は限りなく低いと言えます。『毒になる親』などの書籍にもでもそう書かれています。親の性格というものは長年かけて形成されたものであり、いい歳した成人というものはそう簡単に変わりません。それに、そもそも話を聞いてくれるような親なら、今ほど事態が悪化していないのではないですか。
貴方の親のことを知っている訳ではないので、「100%絶対に変わらない」と断言できる訳ではないのですが、「親に変わってほしい」という望み薄な希望を胸に生きるくらいなら、人生の他の幸せを探した方が良いと思います。
ここでいう「他の幸せ」というのは、別に親以外の他者という意味だけではありません。仕事でも、趣味でも、何かしらの集団でも何でもいい。とにかく貴方の人生は楽しむためにあるのですから、親が変わってくれるよう努力するよりは、見る景色を変える努力をしたほうが生産的かと思います。
【質問】親に「貴方のこの言動が嫌だった」と伝えたい(”対決”したい)
【回答】おそらく傷つくだけなので、おすすめはしない。それよりも、静かに距離をとり、心の治癒を待ってみては?
これは一つ上の質問に似ています。親に本音を伝えること(『毒になる親』ではこれを"対決"と読んでいます)で、親に何かしら変わってほしい(反省をしてほしい)ということなのでしょう。
ですが個人的には、そういった"対決"はおすすめしません。「貴方のこの言動が嫌だった」と伝えた所で、「そんな事実はない。お前の勘違いだ」(=事実の否定)と言われたり、「そんなの本気で言っていた訳ないじゃないか」と矮小化されたりした挙句、「そんな風に親を責めるなんて親不孝者だ、人間の屑だ」と罵られるだけだからです。
というのも、子供を縛る過干渉な親にとって、「自分が悪い(間違っている)」というのは一番認めたくないポイントなのです。むしろ、自分の否を認めないために家族に強く当たっているとも言えます。
『毒になる親』でも、”対決”をしたところで親は変わってくれないと書かれています。しかし同書では、「親は変わってくれないけれど、それでも”対決”をすべき」と書かれています。本音で話し、それでも親が変わってくれないことを確認することで、諦めがついてスッキリする……という理屈です。
これは、何事もはっきりさせたがるアメリカ的な考え方と言えるかもしれません。個人的には、同書のこの部分にはあまり賛同しておらず、何となく少しずつ親と距離を取るのが良いのかなと思っています。
【質問】親を許せない。親を殺したい。
【回答】殺した貴方が悪いことになってしまうので、我慢しましょう。
親が今後も変わらないということが分かってくると、ふつふつと怒りが湧いてくるものです。これも自然な感情です。
しかし、ここで暴力に走るのはお勧めしません。暴力を振るうと、過去のやり取りとは無関係に、貴方が悪いことになってしまうからです。これから距離を取る相手のために、貴方の人生を無駄にするのは不毛です。何とか堪えましょう。
こうした怒りは、思い出さないようにすれば時間経過とともに和らいでいきます。
怒りを忘れるひとつの方法として、どうしても許せないことは、スマホのメモなどに簡単に書いておき、「メモに書いたのだから自分の脳からは忘れても良い」と自分に言い聞かせるのはどうでしょうか。メモはもちろん見返しません。この方法でかなり楽になるかと思います。
忘れたいフェーズに入ったあとは、毒親関連の情報にもあまり触れないことをおすすめします。他の、気楽で楽しいことを探してみてください。
【質問】将来子供が産まれた時、自分も毒親になってしまうのでは?
【回答】考えても仕方のないこと。良い親になる方法を調べて実践する以外に出来ることはありません。
「毒親の子供は毒親になりやすい」という言説はネットでよく流布されていますね。この言説はほとんどの場合は単なる憶測や偏見でしかないのですが、それを見て不安になる気持ちも分かります。
てすが、これは考えても仕方のないことです。貴方が毒親育ちであることは変えられませんし、不安に思ったところて何も変わりませんから。
貴方が子供が欲しい(もしくは既に子供が居る)のなら、貴方に出来ることは、自分が少しでも良い親になるよう努力することだけでしょう。これは毒親育ちかどうかとは全く関係のない話です。
良い親になるための方法は色々とありますが、一つだけおすすめの方法を。妊娠すると自治体から出産や育児に関する冊子などが送付されますので、最低限それには目を通しましょう。安全上の注意点のほか、最低限守るべきことが書いてあります。
また、また子供がおらず、どうしても育児に不安感や嫌悪感がある場合、「子供を産まない」という選択をするのもアリだと思います。言うまでもなく、子供を産むかどうかは個人の自由ですので。
【質問】毒親育ちは色々と劣っているので、仕事や人間関係が上手くいかないのでは?
【回答】みんな能力が足りないままぼちぼちやってます。あまり無理せず頑張ればOKです。
これは一つ上の質問とほぼ同じですね。考えても仕方のないことなので、気楽にいきましょう。
実際に働いてみると、どんな職場(職種)でも、どうしようもない性格の人が沢山居ますよ笑。よく会社クビにならないなって人とか、よく恨まれて刺殺されないなーって不思議に思うような人とかね。そういう人でも会社員をやっていけている。何なら、そんなのが意外と出世したりしてますよ。
だからつまり、苦手なことが多少あっても大丈夫です。世の中って意外と寛容なんですよね。色んな種類の仕事がありますし、どこかで働いて自力で生きていくくらいの事はきっと出来ますよ。
<物理的な自立編>
ここからは、実際に親からの自立をどう行えばいいかを書いていきます。
【質問】親と距離を取るにはどうしたら良いですか?(学生の場合)
【回答】学生のうちは、今後のためにも親と暮らして生活費や学費を出してもらうのがベター。しかし外出やバイトなどをして精神的な距離を取りましょう。
先程の質問では、「一人暮らしはそんなに大変じゃないですよ」みたいなことを書きましたが、それはあくまで成人済の場合です(説明不足ですみません)。学校を途中で辞めて働き始めるのは、経済的なデメリットが大きいのでおすすめしません。
特に、中学校や高校を途中で辞めで働き出すのは強く反対します。生き方の幅がもの凄く狭くなってしまい、後から気持ちが変わった時に対応が難しいためです。
大学を途中で辞めるのは、不可能ではないにしろ、やはりおすすめしません。世間(企業)は大卒至上主義ですからね。
なので、あと数年は我慢して、親元で暮らす(生活費や学費を出してもらう)方が得です。
とはいえ、毎日べったり親と過ごす必要はありません。自習室や図書館で勉強したりして、家の外で過ごすのはいかがでしょうか。
また、バイトもおすすめです。一人暮らしを始める資金にもなりますし、少しでも手元にお金があると、精神的にも親と距離を取りやすくなります。
こうやって家に居ない時間を増やすことで、親が貴方に依存する傾向も和らぐかもしれません。
※とはいえ、未成年のうちから夜遊びするのはおすすめしません。理由は、書くまでもないですが、未成年は犯罪に巻き込まれる可能性が非常に高いからです。皆、貴方を狙ってますよ。
なお、過干渉な親だと、外出を咎められたり、バイトを禁止されることも多いでしょう。そういうのには、適当に返事をして、のらりくらりとはぐらして、可能な限り無視してOKです。親もそのうち諦めるかもしれません。
【質問】親と距離を取るにはどうしたら良いですか?(成人済の場合)
【回答】安いシェアハウスでも何でもいいので、ひとまず実家を出てみよう。親への説明はLINEで一言すればOK。
貴方がもう学生じゃないのなら、今すぐにでも一人暮らしして問題ありません。親には別にきちんと説明する必要はなく、「ちょっと一人暮らししてみたくなったから」と口頭かLINEで言うだけでOKです。当然激怒して、鬼電してきたりLINEしてきたりするでしょうが、既に一言説明したのだから、無視でOKです。親は別に怒らせたままでも問題ありません。一言説明した以上、親の怒りは、貴方の問題ではなく親の問題ですから。
一人暮らしするのは十分な資金が貯まってから……と後回しにしたくなるかもしれませんが、先程も書いた通り、レオパレスやシェアハウスなどを使えばびっくりするほど安く済みますよ。家具も付いていたり、敷金礼金も要らない所も多いですからね。
ネットで調べてよく分からなければ、その辺の不動産屋(不安ならチェーン店)に「今◯万円しか無いのですが」と聞いてみると良いです。大丈夫、不動産屋さんは無知なお客さんの相手を沢山していますので、馬鹿にされる心配はありません。もちろんその場で決める必要はないので、ひとまずは「検討します」と言って資料だけ貰って帰ってもOKです。
でも一人暮らしが初めてだと、部屋探しに失敗しないかなとか、家具を揃えたりとか、家事ちゃんと出来るかなとか色々不安に思うかもしれません。
でもまあ、皆やってることだし、そんなに難しくないから大丈夫。
コツは、「どうせ何かしら失敗するけど、どうせまた引っ越すから大丈夫」と思うことです。ハズレの部屋に当たったり、買ったカーテンの長さが合ってなかったり、野菜を腐らせちゃったりするでしょうが、何も失敗しない生活なんてのはありえないし、またいつか引っ越せば良いんだから、あまり気にしないことです。
【質問】一人暮らしを始めたのに、親が頻繁に連絡をしてきます
【回答】二回目以降は返事はしないでOK。返事しないでいれば自然と回数が減っていきます。
まず最初に「色々忙しいし、あまり頻繁に連絡してこないで」と言いましょう。LINEでOKです。
その後は基本的に返事せず無視で構いません。親に限った話ではないですが、返事をしなければ最終的に連絡は減っていきます。
当初は怒って鬼電してきたり、「家の前に行くぞ」「職場に電話するぞ」などと脅してくるかもしれません。
しかしいずれも無視が正解です。ランサムウェアってご存じですか? あれと同様で、脅しの条件を飲んだところで事態は好転しませんし、むしろ要求がエスカレートするばかりです。
また、これは全ての親に言える訳ではありませんが、一般的に高圧的な親というのは実子の前で偉ぶっているだけで第三者には強く出れないものですので、実際に職場や友人、婚約者などに直接連絡する可能性は低いと考えていいでしょう。
【質問】友人や職場の人等に、家族仲について聞かれたらどうすれば良い?
【回答】正直に答える必要はない。仮に親子仲が悪いと話しても、それ程問題にはならない。
大人になってから親について言及されることはほとんとありませんが、たまに「お盆だけど実家に帰らないの?」などと訊かれることがあります。
相手が友人や職場の知り合いなら、別に正直に答える必要はありません。「ちょっと遠くに住んでるんです」とか適当に言っておいて問題ありません。この程度の他愛のない嘘はついてもいいというのが社会のルールです(多分)。
とはいえ、別に「親と仲悪いんですよね、会いたくないんですよ」と話してもそれ程問題はありません。その場ではちょっと気まずい空気は流れるかもしれないですが、今時「親と疎遠だなんて親不孝者だ!」と憤る人なんてほとんど居ませんから。皆大人なので、色んな親がいることを知っているし、それぞれの家庭にそれぞれの事情があることを知っています。それが分かってないのは貴方の親くらいですよ。世間は意外と寛容です。
【質問】結婚相手やその家族には、家族仲についてどう説明すれば良い?
【回答】長い付き合いをするなら正直に言うべき。もし不審に思われたら、時間をかけて貴方自身の誠実さを伝えよう。
先程は「親子問題なんて正直に話さなくて良い」と書きましたが、結婚相手に対しては話が別です。これから長く親密な付き合いをする相手にとっては、貴方の問題はもはや他人事ではないからです。法的に言っても夫婦は一心同体の存在になります。だから、大袈裟に言えば、結婚相手にはこの問題の当事者になってもらうのだと考えた方が良いでしょう。だから、正直にすべて話す必要があります。
まあ、貴方が選んだ相手なのだから殆どの場合は問題なく分かってくれるでしょう。もしかしたら、「もっとお母さんと話し合ってみたら?」などと言われる可能性もありますが、その際は時間をかけて貴方自身の想いを伝えるべきです。誠意を尽くし、きっと分かってくれると信じましょう。夫婦はそうやって話し合いで様々な問題に取り組んでいかなければならないのです。
もし結婚相手がご両親と仲が良いのであれば、ご両親にも正直に話しておいた方が良いと思います。というのは、変に隠し事をすると、結婚相手とそのご両親の仲に亀裂を生じさせる可能性があるからです。結婚相手の方を大切に思うのであれば、その方の家族仲も大切にしてあげてください。
【質問】結婚や出産の報告をしないのは流石に親不孝?
【回答】報告しないほうがおすすめ。よく考え、新しい家族を守るための選択をしましょう。
結婚や出産の報告をするかしないかは、貴方に決定権があります(=義務はありません)。報告したければしてもいいでしょう。が、基本的に私はおすすめしません。それを契機に、結婚相手の方の駄目だしをしたり、育児の方法に口出しをしたり、色々と物を送ってきたり、色々な危険性が考えられるからです。
貴方が最も憂慮すべきなのは、新しい家族(結婚相手や子供)への被害です。これはもはや貴方一人の問題ではありません。新しい家族を守るための選択をしてください。
【質問】結婚式に親を呼べないのが恥ずかしい
【回答】恩人に親の代役を頼むなどして、好きな人だけで執り行うのがおすすめ。世間体が気になるなら代理出席サービスなどもあります。
せっかくの結婚式、本当なら何の憂いもなくやりたいですよね。でも、親を呼んだら不快な気持ちにさせられそうで怖い。そうした葛藤、よく分かります。
私としては、ここはやはり貴方の結婚式なのですから、貴方が本当に呼びたい、貴方が好きな人だけを呼ぶことをおすすめします。
親が居ない方は、恩人や友人の方などに親役(バージンロードのエスコート等)頼むケースもありますよね。頼まれた方が、「自分を慕ってくれているんだな」と誇らしい気持ちになるし、良い選択かと思います。
どうしても世間体が気になるなら、役者さんを呼ぶ「代理出席サービス」というものもこの世にはあります。私は使わなかったので良し悪しはお伝え出来ませんが、選択肢の一つとして。
【質問】子育てをする時、自分の親に頼れないと不便?
【回答】親と絶縁していても子育て自体は可能。大人になってからは、親に頼ろうとするのはやめましょう。
確かに子育て中、自分の親に子供を預けられたら楽できますよね。共働きで早く帰れない夫婦も、親に預けられたら楽かもしれません。
とはいえ、これはあくまで「親に預けられたら便利」というだけの話で、「親と絶縁していたら子育てできない」という訳ではありません。
「子育てには自分の親の協力が必須だ」と思い込んでいるのなら、それは親による洗脳かもしれませんね。
事実として、両親が居ない人や、両親が遠方に住んでいるという人も子育て出来ていますから、ご安心ください。
どうしても子供を預けなければいけない時は、自治体の施設の一時保育だとか、ベビーシッターを使う手もあります。自治体によってはかなり使えるサービスやクーポンもありますから、チェックしてみてください。
「とはいえ、自分の親を頼れないなんて不便で嫌だなあ」と思っているのであれば、この際そういう甘えはすっぱり断ち切って下さい。「親と距離を置いていたけど、子供が産まれたらサポートしてほしい」というのは流石に虫が良すぎます。親に干渉してくれと言っているようなものです。
これは子育てだけでなく、金銭的援助や家事などについても同じです。大人になった後も親に頼るのはやめましょう。倫理的な問題だけでなく、年老いていく親に頼って生活を成り立たせること自体がリスキーだからです。自分の力で生きていきましょう。その方がずっと楽しいですよ。
【質問】子供には親を扶養する法的義務があるのでは?
【回答】実質的にほとんどない。まずは自分でちゃんと調べてみましょう。
法的な話なので正確なところは専門家に聞いてもらうのがベストですと前置きした上で答えますが、「親を扶養する義務」は実際的にはほとんどありません。
確かに、民法877条1項では「直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある」と規定されています。
しかしこれは、「余力のある範囲」で、生活に困窮する親族を扶養する義務なんですね。つまり自分の生活を犠牲にしてまで面倒をみる義務はないわけです。
そして仮に裁判所で扶養を命令されたとしても、具体的な内容は経済的扶養(金銭扶養)が原則です。別に親と一緒に暮らしたり、物理的に面倒をみる必要はないわけですね。お金を渡すのは惜しいかもしれませんが、そのくらいは手切れ金と思って我慢するしかないかと。
だから、「子供には親の面倒を見る法的義務があるんだよ! だから同居しろ!」という主張は、端的に言って間違いです。
【質問】親の葬式には出た方がいい?
【回答】10年以上後のことは今は考えなくてOK。何にせよ、自分を守る義務があることを忘れずに。
ひとまず直近で親と関わる予定がなくても、「いずれ親が死んだら連絡が来るかも」と怖くなりますよね。
とはいえ、先の事をあれこれ心配しても疲れるだけですから、「まあ、連絡が来たらその時考えよう」くらいに気楽に構えておくのが良いです。その頃には、貴方の家族構成や住む場所、経済状況など、今とは状況が色々変わっている可能性がありますからね。
それでもどうするか決めておきたい、といった場合には、個人的にはやはり葬式にも行かない方が良いんじゃないかと思います。ただでさえ葬式というのはトラブルが起きやすい場所です。親族との関わりがまた始まってしまうかもしれません。葬式のお誘いは一言で簡単にお断りして、自宅で一人で目を閉じて、自分なりに冥福をお祈りすればいいんじゃないでしょうか。
その後、相続の連絡などが来るかもしれませんが、これも電話やメールで淡々と処理すれば良いでしょう。もし相続金があったら、自分は受け取らず、親の介護や最期を娶ってくれた人にお渡しするのがいいのかなと個人的には思いますが、それはまあ、貴方の経済状況や倫理観によって決断してください。
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以上です。長くなりましたね……。
親と距離を取れず悩んでいる方のお力になれば幸いです。
もし、他に何か質問があるという方が居たら、コメント欄やXでどうぞ。随時追記していきます。